防災対策


防災対策(地下鉄)

火災・風水害・地震などの災害に備えて、防災・検知・対処のためのさまざまな最新設備を設けるとともに、地震に対する補強工事を実施するなど、安全輸送に向けて万全の体制を整えています。

防災盤
  •  災害発生時の情報の収集、伝達を行うための設備として、防災盤があります。防災盤は各駅の駅長室にあり、火災報知機の受信、消火設備・排煙設備・防火戸・防火シャッターの作動状況監視・制御、駅構内及び外部への通信・放送の機能があります。
  • 駅長室内防災室イメージ
    駅長室に設置した防災盤


地震・風災対策

 P波と呼ばれる初期微動を観測できる地震計を大阪市内各所に設置。地震発生時には本震到達前に電車を停車させることで、お客さまの誘導など、適切かつ迅速な対応を行える体制を整えています。 
 また、風災に対しては、淀川橋梁上、千船橋梁上、朝潮橋及びニュートラム2か所に風向風速計を設置しています。
 これらで計測した震度・風向風速は輸送指令所等に表示されます。地震の場合、地震の強さにより3段階の警報レベルを設定しており、警報レベルに応じて速やかにお客さまを避難誘導します。
風速が20メートル毎秒以上になったとき、地上部を走行する電車は時速40キロメートル以下の注意運転を行い、風速が25メートル毎秒以上になったときは、全線または一部区間の運転を休止します。

  • 中ふ頭駅の風速計イメージ
  • 中ふ頭駅の風速計
  • 風向風速表示器イメージ
  • 風向風速表示器
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  • 南港検車場の地震計
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  • 地震計モニタ

阪神・淡路大震災以降、実施してきたトンネル中柱、高架橋脚などの耐震補強工事を完了しておりましたが、南海トラフ巨大地震等に備え、より一層の耐震補強工事に取り組んでいます。
地下鉄駅における柱の耐震補強状況
地下鉄駅における柱の耐震補強状況

火災対策

  •  駅施設や車両、トンネル内の電気設備などすべての施設は厳しい基準による不燃・難燃性の材料を使用しています。
     万一、駅やトンネル内で火災が発生したときのために、迅速な避難誘導を助ける非常放送設備、誘導灯などの設置、また、停電にも備えて蓄電池や非常用発電機を整備しています。また、避難時に煙に巻かれないように階段区画シャッター及び排煙設備を設けています。
     さらに、消火のための設備として、屋内消火栓、消火器、スプリンクラー、トンネル内では、駅出入口から注水してトンネル内で放水できる連結送水管を敷設しています。
  • 階段区画シャッターイメージ
    階段区画シャッター
                                               

浸水対策

  •  大阪は全体的に土地が低く、大阪湾や淀川・大和川の水位を参考にして浸水防止対策上の設計水位を定めています。
     地下鉄で問題となるのは、出入口などの開口部や地下街などの接続箇所からの浸水で、これに対して止水パネル(または止水シート)や止水扉を設けています。また、トンネル内にも止水扉を設け、浸水があっても被害を最小限にとどめます。
     さらに、南海トラフ巨大地震等に備え津波対策にも取り組んでいます。
  • 出入口止水扉.jpg
    出入口止水扉

「地下鉄駅浸水時避難確保計画」策定駅

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